残り一日で破滅フラグ全部へし折ります 1 ざまぁRTA記録24Hr. (FLOS COMIC)
■あらすじ■
タラコネンシス王国の公爵令嬢のアレクサンドラ。
彼女が、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと気がついたのは、なんと断罪イベントの前日だった!
このままでは明日、糾弾&婚約破棄されることは明白だ。
だけど、素直に断罪されるなんて、まっぴらごめん!
むしろ、自分を蔑ろにした人達へ目に物見せてやる!
アレクサンドラは残り二十四時間で絶対絶命の状況を打開しようと動き始めた―。
(Amazonより)
⬛︎ネタバレ注意⬛︎
読みながら書いているとりとめのない感想メモ。
すでにこの本を読んだ事がある人向けです。
よくある悪役令嬢ものでは断罪=死刑または辺境の土地に行かされる話が多いけど、この作品に出てくるゲームの断罪イベントはヒロインと悪役令嬢が和解して仲良くなるエンドになってしまう。
死ぬならまだしも仲良くなるのなんて絶対に嫌だから、残り24時間で断罪イベントをひっくり返してやる!って話。
死なないだけ良さそうな気もするけど、自分の婚約者を含め全員の男に粉をかけてるような尻軽女と仲良しエンドになるのも嫌よな…許せるわけないし。虫唾が走る気持ちもわかる。
とにかく時間がないから、自分の障害になりそうな人間をどんどん排除して使えるものは悪人でもどんどん使う。
アレクサンドラの妹(悪役令嬢自身とは仲が悪く、逆にヒロインとは親友)も自分を糾弾してくる1人だから、排除するためにアレクサンドラが家族の食事の場で「自分は婚約者を辞退する、代わりに妹を新たな婚約者に推薦する」って父親に提案したのは凄かった。
多分妹は、今まで嫌いな姉が嫉妬で醜い行動に出るのが滑稽だっただろうし、親友(ヒロイン)の相談も沢山乗って応援してきたと思う。でもこのままだと今度は自分が親友の好きな人の婚約者になるだけでなく、その婚約者の子供も産まなきゃいけないってそんなの泥沼すぎるよ。絶対関係悪くなるしバッシングもされまくる。
ここまで冷静に対処してきたアレクサンドラが、反発してきた妹を思わず怒鳴りつけるのも良かった。まぁあんまりなんも考えてなさそうだもん、この妹。身内だからこそ余計その考えの無さに腹がたったんだと思う。
こんなに気の強いアレクサンドラだけど、やっぱり自ら「婚約者を辞退する」ってセリフを言うのはキツかったんだ…。王子の事が本当に好きだったのもあるんだろうけど、王妃になるために今まで背負ってきた事とか努力を捨てるって宣言でもあるもんね…。決して無駄にはならないとは思うけど王妃になるためって目標がすっぽりなくなるわけだし。
流石に24時間じゃ次の男を見つけるの無理かと思ったけど、それっぽい候補の男の子が出てきてよかった。なるほど、王子の弟か。こりゃええわい。見せてくれ、元婚約者の醜く狼狽える姿を。
そしてこの予言の手紙を送ってるの誰なんだ。
省く部分は省いて、丁寧に書く部分は書かれてるから雑な感じが全然しない。絵柄がとても綺麗読みやすい。だからこそ「ざまぁRTA記録24Hr.」みたいな俗いサブタイトルつけなくて良いのに…と思ってしまった。なんかすごく違和感感じる。
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